高次ストレス下での社会性機能の維持機構の解明 - 公募研究 2016-2017
研究課題名 | 高次ストレス下での社会性機能の維持機構の解明 |
---|---|
研究代表者 |
|
連携研究者 |
|
研究協力者 |
|
本公募研究の目標は、「宇宙に生きる」宇宙科学研究と「未来に生きる」子ども学研究を推進させ繋ぐことにある。宇宙科学研究では「宇宙で生存は可能か?」といったヒト生命制御機構の解明が最重要課題であるが、さらなる未来の課題として「宇宙で社会生活は可能か?」といったヒト社会性機能の維持機構の解明も含まれる。本研究は後者の研究テーマ、宇宙社会を織り成すためのヒト社会性機能の維持機構の解明に関与する。また、子ども学研究では、地上の現代ストレス社会の病理として発現している反社会的行動の1つである児童虐待の予防に繋がる効果的な支援・介入方法の開発に取り組んでいる。特に、日本では、少子化・核家族化・地域のつながりの希薄化などの社会環境が変化する中で、養育者の子育てが孤立化し閉塞感が増加している現状があるが、本研究は養育行動といった向社会的行動を生み出すための社会性機能の維持機構の解明に関与する。以上より、本研究は宇宙と地上の高次ストレス下での社会性機能の維持機構(または破綻機構)を解明すること、そしてその宇宙科学研究の成果を現代ストレス社会の病理の克服に応用することを目的とするものである。この目的を達成するために、閉鎖環境ストレスと養育環境ストレスといった2つのストレス環境における社会的情報処理プロセスの機能変化および分子遺伝学的・神経生物学的な基盤に関する研究に取り組む。