閉鎖空間が哺乳類代謝の恒常性維持に与える影響の網羅的解析 - 公募研究 2016-2017

  1. A01 秋山
  2. A01 越智
  3. A01 茶谷
  4. A01 清木
  5. A01 二川
  6. A01 川上
  7. A01 冨田
  8. A01 本田
  1. A02 篠原
  2. A02 前川
  3. A02 大神
  4. A02 西村
  5. A02 河野
  6. A02 岩瀬
  7. A02 古市
  8. A02 明
  9. A02 北村
  1. A03 中村
  2. A03 原田
  3. A03 井出
  4. A03 白井
  5. A03 柿沼
  1. B01 ラザルス
  2. B01 三輪
  3. B01 國枝
  4. B01 島田
  5. B01 北宅
  6. B01 沢野
研究課題名 閉鎖空間が哺乳類代謝の恒常性維持に与える影響の網羅的解析
研究代表者
西村 渉

研究概要

本研究では、宇宙という極限状況での人類の長期滞在に向けての課題のうち、閉鎖環境ストレスが、生体の代謝・内分泌系の恒常性維持に与える影響、ならびにその破綻のメカニズムについて解析する。閉鎖環境長期滞在モデルマウスを作製し、表現型と標的臓器を明らかにする。次に、その臓器における遺伝子発現とエピゲノムの変化を網羅的解析により明らかにする。心理ストレスや自律神経系の障害による影響だけでなく、閉鎖環境がエピゲノム変化を介して発生・老化・肥満に与える影響や、閉鎖環境に社会的ストレスが加わった影響についても解析する事により、生体代謝がその可塑性により極限状況へ適応するメカニズムについて、分子レベルで明らかにし、対応策を創出して、人類の未来に貢献する事を目的とする。

我々はこれまでに、主にコンディショナルな遺伝子改変マウスの解析を通じて、生体代謝の恒常性維持に重要な分子メカニズムを明らかにしてきた。これまでの我々の研究手法は、特に個体レベルでの分子メカニズムの解析において強力な武器となり、過酷な環境下での、哺乳類が個体として有する高次の生命制御機構の統合的理解に貢献すると期待される。