宇宙環境における線虫の老化とその制御機構 - 公募研究 2016-2017
研究課題名 | 宇宙環境における線虫の老化とその制御機構 |
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研究代表者 |
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連携研究者 |
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老化の機構はよくわかっていません。老化の速度や寿命は遺伝的な要因とともに環境に応答して決まると考えられています。そこで私たちは宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同研究を行い、2015年に宇宙環境で線虫(Caenorhabditis elegans)の寿命や老化速度が変わるかどうかを調べるための実験を行いました。宇宙環境に長期間滞在した際の遺伝子発現やタンパク質の変化を調べるため、宇宙で凍結した線虫のサンプルも地上に持ち帰りました。それらの実験結果の解析をすることが本研究の目的です。もしそれらが地上と異なるのであれば、その違いをもたらすのは微小重力なのか宇宙放射線なのかを明らかにします。さらに、宇宙環境に一定期間滞在したときに発現する新規の老化を制御する遺伝子を探します。線虫の老化に関わることが知られているインスリンシグナル経路が宇宙環境でどのように働くかも明らかにします。新しい老化制御遺伝子がみつかれば、それをもとにして老化を遅らせたり老化に伴って起こる病気の予防をするゲノム創薬のヒントが得られるかもしれません。