遺伝子機能阻害系を用いた動物の極限環境耐性に必須な遺伝子の同定と耐性再構築の試み - 公募研究 2016-2017

  1. A01 秋山
  2. A01 越智
  3. A01 茶谷
  4. A01 清木
  5. A01 二川
  6. A01 川上
  7. A01 冨田
  8. A01 本田
  1. A02 篠原
  2. A02 前川
  3. A02 大神
  4. A02 西村
  5. A02 河野
  6. A02 岩瀬
  7. A02 古市
  8. A02 明
  9. A02 北村
  1. A03 中村
  2. A03 原田
  3. A03 井出
  4. A03 白井
  5. A03 柿沼
  1. B01 ラザルス
  2. B01 三輪
  3. B01 國枝
  4. B01 島田
  5. B01 北宅
  6. B01 沢野
研究課題名 遺伝子機能阻害系を用いた動物の極限環境耐性に必須な遺伝子の同定と耐性再構築の試み
研究代表者
國枝 武和

複合的な環境ストレスに曝される宇宙に進出する上で、生物学的ストレスの回避・軽減は重要な課題である。クマムシは体長数百ミクロンの微小動物で、乾燥状態になることで様々な極限環境に高い耐性を示し、宇宙空間に曝露されても生存した初めての動物である。この耐性能力を支える仕組みを解明できれば、宇宙を始めとする様々な環境ストレスへの対抗策を模索する上で有用な情報を提供できると考えられるが、その分子的な実体はほとんど分かっていない。

本研究課題では、脳も備える多細胞動物でありながら、様々な環境ストレスに高い耐性を示すクマムシを材料に、これまでに蓄積された耐性の異なる3種のクマムシの各種オミクス・細胞分画データをもとに耐性に関わる遺伝子・タンパク質候補を選別し、耐性能力に必須な遺伝子群を同定する。さらに同定した遺伝子群を用いて他種の動物培養細胞などにおける耐性の再構築を試みる。