宇宙の閉鎖空間を想定した物理的ストレスによる内耳障害のリスク評価と防御法の開発 - 公募研究 2016-2017

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  5. B01 北宅
  6. B01 沢野
研究課題名 宇宙の閉鎖空間を想定した物理的ストレスによる内耳障害のリスク評価と防御法の開発
研究代表者
大神 信孝
  • 大神 信孝
    名古屋大学 大学院医学系研究科・講師
    Website
    http://

研究概要

低周波騒音は100ヘルツ(Hz)以下の周波数を持つ音と定義され、屋内では空調・フリーザー・電子機器などから発生する物理的環境因子である。代表者らの過去の実験研究によると、マウスに70デシベル(dB)、100Hzの低周波騒音を開放空間にて1ヶ月間曝露した所、バランス障害が誘発され、内耳前庭が障害される事が示唆されている(PLoS ONE 2012)。一方、過去の国際宇宙ステーション(ISS)内の騒音リスク調査では、70dBの音量で70時間曝露は聴覚に影響しなかったと報告されている(Aviat Space Environ Med 2004)。しかしながら、その調査では、音の高低、つまり周波数を考慮せずに騒音を調査しており、その実態は低周波騒音である可能性がある。そこで本研究は、ISS内の閉鎖空間を想定して、低周波騒音による健康リスク評価を実施し、予知・防御対策を開発する。

研究実施計画

1. 閉鎖空間・低周波曝露システムを用いて、低周波騒音の曝露実験を行ない、マウスを対象にバランス障害の評価を実施する。

2. バランス機能への影響をおよぼす低周波騒音の閾値を調べる。また、内耳、血液、尿中のバイオマーカーを探索する。

3. 閉鎖空間の低周波騒音に対する防御対策を開発する。