宇宙の閉鎖空間を想定した物理的ストレスの複合的影響の解析と防御法の開発- 公募研究 2018-2019
研究課題名 | 宇宙の閉鎖空間を想定した物理的ストレスの複合的影響の解析と防御法の開発 |
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研究代表者 |
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研究協力者 |
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研究概要
低周波騒音(LFN)は、ヒトには殆ど聞こえない100 ヘルツ(Hz)以下の周波数を持つ音と定義され、屋内では空調・フリーザー・電子機器などから発生する物理的環境因子である。過去の国際宇宙ステーション(ISS)内の騒音リスク調査では、聴覚に影響しなかったと報告されているが、その調査では、音の高低、つまり周波数を考慮せずに騒音を調査しており、その実体はLFNである可能性がある。前回の公募研究で、我々は閉鎖空間におけるLFNの曝露実験技術を確立し、マウスを対象にしたLFNの1ヶ月間常時曝露により、バランス障害が誘発される事を明らかにした(Front Behav Neurosci 2017)。今回の研究では、この技術を応用して、国際宇宙ステーション(ISS)内を想定した物理的ストレスとして微小重力環境とLFNの複合的影響を調べ、非侵襲的検査法・防御対策を開発する。
研究実施計画
- 微少重力環境とLFNの複合刺激実験を実施し、LFNと微小重力環境の複合的影響を細胞レベルで明らかにする。
- 前庭の器官培養系を用いてLFN刺激による前庭機能への効果を明らかにする。
- LFN曝露の包括的なリスク評価を実施し、LFNの曝露状態を反映する非侵襲的な検査法とLFNのリスクを軽減する予防・遮音技術を検討する。