メカノセンサーとしての間葉系幹細胞- 公募研究 2018-2019

  1. A01 小椋
  2. A01 高橋(秀)
  3. A01 高橋(智)
  4. A01 道上
  5. A01 檜井
  6. A01 湊元
  7. A01 二川
  8. A01 茶谷
  9. A01 川上
  10. A01 秋山
  11. A01 冨田
  1. A02 篠原
  2. A02 三枝
  3. A02 前川
  4. A02 安部
  5. A02 大神
  6. A02 河野
  7. A02 高野
  1. A03 鈴木
  2. A03 中村
  3. A03 原田
  4. A03 小林
  5. A03 宮本
  6. A03 舟山
  7. A03 柿沼
  1. B01 ラザルス
  2. B01 加藤
  3. B01 國枝
  4. B01 北宅
  5. B01 沢野
研究課題名 メカノセンサーとしての間葉系幹細胞
研究代表者
檜井 栄一

生体間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell=MSC)は、骨組織において骨芽細胞や軟骨細胞の供給源であり、さらに、ニッチ細胞として造血幹細胞や血液細胞の機能調節にも関与する。骨に重力の刺激の入らない宇宙飛行士や長期臥床者には骨量の急激な減少がみられるだけでなく、免疫機能の低下も観察され、骨組織においては骨細胞が、重力や運動の刺激を感知するメカノセンサーとして、「骨芽細胞による骨形成」および「骨髄内のB細胞産生」をコントロールしていることが報告されている。近年、MSCの幹細胞特性と重力環境変動の関連性が報告されているが、微小重力環境下で発症する機能異常におけるMSCの役割は未解明である。

本研究課題では、「MSCは重力変動環境下における生体恒常性維持に重要な役割を果たしているのか?」を明らかとし、「メカノセンサーとしてのMSC」という新規概念の提唱を目指す。本研究成果を通じて、骨量減少と免疫異常の原因となりうる新たなセンサー細胞を同定し、超長期宇宙滞在時における宇宙飛行士の骨・免疫両面での健康維持の実現や、加齢性の骨粗鬆症・免疫異常に対する新規治療法の開発へと繋げていきたい。