急性影響 - 計画研究

  1. A01-1
  2. A01-2
  3. A01-3
  4. A02-1
  5. A02-2
  6. A02-3
  7. A02-4
  8. A02-5
  9. A03-1
  10. A03-2
  11. A03-3
研究課題名 A03-2 様々な線質、線量率の宇宙放射線の急性影響
研究代表者
高橋 昭久
研究分担者
  • 日出間 純
    東北大学 大学院生命科学研究科・准教授

今や国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在が可能となり、船外活動の機会も増している。宇宙空間は磁場と大気に守られている地上とは異なり、生物学的効果の高い重粒子線(一粒子でも飛跡に沿って重篤なDNA切断を引き起こす)を含めて線質の異なる混合放射線が低線量・低線量率で降り注いでいる。また、宇宙空間はオゾン層に遮られない短波長太陽紫外線(DNA の吸収極大と一致して高頻度に塩基損傷を引き起こす)の高線量・高線量率環境であり、船外活動時の宇宙放射線環境、オゾン層形成前の原始地球光環境、宇宙環境下での化学進化反応の検証、オゾン層破壊後の未来地球光環境の実験場として注目されている。さらに、宇宙空間は微小重力環境であり、月や火星では地上の1/6、1/3 の重力環境である。しかし、宇宙放射線と重力環境変化との複合影響は、未だ不明な点が多い。人類が安全に宇宙に進出し、活動するためには、宇宙放射線の影響を正しく評価して、放射線障害から免れる防護方法を開発することは喫緊の課題である。

そこで、(1) 様々な放射線・紫外線の線質・線量率の違いによる生物への急性影響および次世代への遺伝的影響は?(2) 放射線・紫外線に対して微小重力環境がどのような影響を及ぼすのか?について、様々な生物種(微生物、小型植物、ヒト培養細胞等)を対象に分子・細胞・個体レベルで探究する。

新学術領域「宇宙に生きる」の他の班員が進める「様々な宇宙の極限環境」を切り口に生命体の可塑性・破綻を科学する研究と情報交換しながら、これまで地上の研究だけでは気づかなかった生命の潜在能力を探る。