無重力・閉鎖 - 計画研究

  1. A01-1
  2. A01-2
  3. A01-3
  4. A02-1
  5. A02-2
  6. A02-3
  7. A02-4
  8. A02-5
  9. A03-1
  10. A03-2
  11. A03-3
研究課題名 A02-5 無重力・閉鎖ストレスの統合的理解
研究代表者
古川 聡
研究分担者
  • 緒方 克彦
    宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門・総括開発員
  • 大島 博
    宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門・主幹開発員
  • 鈴木 豪
    宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門・主任医長
  • 村井 正
    宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門・参事

有人宇宙探査では、無重力の影響に加え、複数のクルーが宇宙船という閉鎖空間で長期間仕事や生活を共にすることで、肉体的にも精神的にも多大なストレスが生じる。一方、ストレスに対する適応応答は時系列とともに変化し、自覚症状とダメージの程度が異なるケースも多く、最終的な破綻に至る期間の個人差も大きい。従って、ダメージを客観的に評価し、可逆的な段階で対策を講じることが不可欠である。本研究では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の閉鎖環境適応訓練設備を用いて、閉鎖ストレスによるダメージを客観的かつ定量的に評価できる短期・長期ストレスマーカーを探索する。これを用いて、模擬無重力環境(ベッドレスト実験)の影響時の変動についても評価する。実験では、「第二の血液」といわれる唾液からこれらのマーカーの探索を行い、最終的には簡易測定技術の開発を目指す(図1)。

ストレスに対し顕在化する生体現象(レジリアンス(復活力)、適応(可塑性)、破綻)との相関(図2)を整理し、生体へのストレス評価に役立てる。

なお、領域代表かつA02-5班代表である古川が、閉鎖環境実験を統括する。

図1.宇宙環境によるストレスマーカーの評価
図1.宇宙環境によるストレスマーカーの評価
図2.ストレスに対する生体のレジリアンス、適応、破綻
図2.ストレスに対する生体のレジリアンス、適応、破綻