無重力・閉鎖 - 計画研究
研究課題名 | A02-5 無重力・閉鎖ストレスの統合的理解 |
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研究代表者 |
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研究分担者 |
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有人宇宙探査では、無重力の影響に加え、複数のクルーが宇宙船という閉鎖空間で長期間仕事や生活を共にすることで、肉体的にも精神的にも多大なストレスが生じる。一方、ストレスに対する適応応答は時系列とともに変化し、自覚症状とダメージの程度が異なるケースも多く、最終的な破綻に至る期間の個人差も大きい。従って、ダメージを客観的に評価し、可逆的な段階で対策を講じることが不可欠である。本研究では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の閉鎖環境適応訓練設備を用いて、閉鎖ストレスによるダメージを客観的かつ定量的に評価できる短期・長期ストレスマーカーを探索する。これを用いて、模擬無重力環境(ベッドレスト実験)の影響時の変動についても評価する。実験では、「第二の血液」といわれる唾液からこれらのマーカーの探索を行い、最終的には簡易測定技術の開発を目指す(図1)。
ストレスに対し顕在化する生体現象(レジリアンス(復活力)、適応(可塑性)、破綻)との相関(図2)を整理し、生体へのストレス評価に役立てる。
なお、領域代表かつA02-5班代表である古川が、閉鎖環境実験を統括する。