循環調節機構 - 計画研究

  1. A01-1
  2. A01-2
  3. A01-3
  4. A02-1
  5. A02-2
  6. A02-3
  7. A02-4
  8. A02-5
  9. A03-1
  10. A03-2
  11. A03-3
研究課題名 A02-1 重力変動や閉鎖環境による循環調節機構の変化
研究代表者
岩崎 賢一
研究分担者
  • 小川 洋二郎
    日本大学 医学部・助教
  • 柳田 亮
    日本大学 医学部・助手
  • 田子 智晴
    日本大学 医学部
  • 大平 宇志
    宇宙航空研究開発機構 有人宇宙技術部門・研究開発員
研究協力者
  • 鈴木 孝浩
    日本大学 医学部・教授
  • 前田 剛
    日本大学 医学部・准教授
  • 廣瀬 倫也
    日本大学 医学部・助手
  • 近藤 裕子
    日本大学 医学部・助手
  • 上田 要
    日本大学 医学部・助手
  • 篠島 亜里
    日本大学 医学部・助教

ヒトが宇宙飛行した際、循環調節機構が大きく変化することが、これまでの研究で明らかになっている。循環器系は、脳、眼、心臓、末梢など、種々の循環調節機構で各々調節され、それらが協調し全体の恒常性を保っているが、宇宙での変化は個々に異なり複雑である。また更に、これらの変化は宇宙滞在中の微小重力曝露や往還時の過重力曝露、滞在中の運動低下(身体活動量の減少)、閉鎖環境ストレスなど、幾つかの因子により発生していると考えられる。
 しかし、宇宙飛行実験では、個々の因子を分離し研究することは困難である。また、重力変動一つをとってみても、微小重力(μG)から地球重力(1G)そして過重力(例えば2G)の大きな範囲で考えた際、循環調節機構の用量依存性変化は、どのような様相(一時直線的、U字曲線的、S字曲線的)を呈するか明らかでない。
 当計画研究では、宇宙・特殊環境の研究を基礎医学的な方向に発展させ、宇宙飛行から想定される「循環調節機構を変化させる主要な3因子(重力変動、運動低下、閉鎖環境ストレスなど)」を分離して実験し、それら各々の因子による臓器ごとの循環調節機構の変化を評価した後、総合的な変化の様相を明らかにすることを目指す。
 具体的には、①遠心人工重力装置を使用した重力変動実験、②ベッドレスト実験、 運動対策応用実験、③JAXA の閉鎖環境施設を使用したストレス実験を実施し、循環調節機構の変化を評価する。そして、他の計画研究班・公募研究班との更なる共同研究や情報共有を行い、微小重力やストレスによる他の生体システムの変化との関連も検討する。